■ポルノ依存症がEDに関連 若年男性で「非現実的な期待」を生む?

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現実の性行為よりもポルノを好む若い男性は、人との性交ができなくなる可能性があると、新たな研究で報告された。米ボストンで5月12~16日に開催された米国泌尿器科学会(AUA)年次学術集会で発表された調査結果によると、ポルノ依存症の男性は勃起障害(ED)の有病率が高く、セックスに満足できる確率が低いという。

 今回の研究では、米サンディエゴの泌尿器科クリニックを受診した20~40歳の男性312人を対象に調査を実施した。その結果、「セックスよりもポルノを見ての自慰行為を好む」と回答した男性は3.4%に過ぎなかったが、ポルノ依存症と性機能不全との間に統計的に有意な関連が認められた。

 研究を率いた米サンディエゴ海軍医療センター(NMCSD)のMatthew Christman氏は、「この年齢層では器質的原因によるEDは極めて少ないにもかかわらず、EDが年々増えている理由を明らかにする必要がある」と話す。

 問題は依存の生物学的メカニズムにありそうだという。同氏は、「性行為は依存性薬物と同じように脳の『報酬系』回路を活性化し、その結果として自己強化行動や反復行動に至る」と説明。特にインターネットのポルノはこの回路を平均以上に刺激することが分かっており、見すぎると麻薬のように「耐性」がついて現実の性行為に反応しにくくなり、ますますポルノに依存するようになる。ポルノを好むことと性機能不全の関連も、この耐性によって説明できる可能性があるという。

 米ニューヨーク大学(ニューヨーク市)のJoseph Alukal氏は、ポルノは若く経験の少ない男性に非現実的な期待を抱かせ、映像の中の幻想と現実の違いが大きな不安を引き起こすこともあると指摘している。

 この調査によると、男性のポルノの利用頻度には大きな個人差がみられ、週1回未満が26%、週1~2回が25%、週3~5回が21%、週6~10回が5%、週11回以上が4%であった。視聴にはパソコン(72%)またはスマートフォン(62%)を利用する男性が最も多かった。

 一方、女性48人を対象とした別の調査では、約40%がポルノを見ると回答したが、ポルノと性機能不全との関連は認められなかった。

 Christman氏は、「今回の知見から、特に若年者がインターネットでポルノに触れると何らかの影響が生じる可能性があるため、親がポルノへのアクセスを制限することを勧める。また、ポルノの性生活への影響が心配な男性は、専門家のカウンセリングを受けるべきである」とアドバイスしている。ポルノの視聴を止めると性機能が改善した例も報告されているという。

資料 TMSジャパン
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