■高齢男性の虚弱を止められるか

画像の説明
2015年の研究では、高齢者のうち4~59%がフレイル(虚弱)だと推定されている。フレイルは、男性より女性で多く、年齢が上がるにつれ増加し、教育歴や収入が少ない人においても多いことが分かっている。その他にも、健康状態の乏しい人や慢性疾患に罹患した人では、フレイルのリスクが上がるという。

フレイルは年齢と共に悪化する傾向があるが、先行研究2例では、フレイルの人のうち少数(9-14%)は、年齢を重ねても強さが増し虚弱の程度が改善していた。そこで、今回の研究では、高齢男性のフレイルの悪化または改善を予測する要因について、研究を行った。

対象は、65歳以上(平均73歳)の男性5000人以上で、骨折との関連について調査した。2000-2002年のベースライン調査では、対象者らが歩行可能なこと、独居で生活していること、股関節置換術を受けていないことを確認した。多くの対象者は、4年後に2回目の調査を受けた。

虚弱の程度、疲労、除脂肪体重、歩行速度、身体活動レベルの測定結果から、フレイルの発症を評価した。加えて、人種、宗教、教育、婚姻状況、タバコ、飲酒、疾患、自身の健康観について、質問調査を行った。

対象者らの調査結果から、健常(つまり、フレイルではない)、フレイル、プレ・フレイル(1つ以上のフレイルのサインがあること;握力の低下、摂取エネルギーの減少、歩行速度の低下、身体活動レベルの低下、急激な体重減少)に分類した。研究者らは、同様に思考力や決断力についても評価を行った。

その結果、8%の人がフレイルであり、46%がプレ・フレイルであった。このうち、虚弱、動作の速度低下、身体活動の低下が一般的な課題であった。
4年半後の追跡調査では、筋力が維持されている者が減り、フレイルの者が増加した。2回の訪問で、フレイルの者のうち、フレイルの状態に変化がない者が56%、フレイルが進行したか死亡した者は35%、フレイルが改善した者は15%であった。

フレイルが改善した者では、脚力がある、結婚している、主観的健康感が良い、またはとても良かったと回答していた。実際に、結婚している人では、独身の人より3.6倍も改善した者がいた。身体活動に支障があった男性では、糖尿病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の者において、フレイルの改善が難しかった。

研究者らは、脚力を維持、または強化する運動が、糖尿病やCOPDなどの慢性疾患を予防し、社会支援が、フレイルの改善や進行を遅らせるために重要な手段であると示唆している。

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jgs.15003/abstract;jsessionid=F0A2EC82524225A3292D3FC8C938D59A.f02t01

蒲田の整体グリーンPCTカイロプラクティック