■胸部XP10万件以上公開、AI構築目指す

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米NIH、今後CT画像も公開

 米国立衛生研究所(NIH)の臨床センターが、10万件以上の匿名化した胸部X線画像(XP)と各画像のデータを公開した。国内外の研究者がデータベースに自由にアクセスすることで、疾患検出や診断方法をコンピュータが効率よく学習できるようになり、結果としてこうしたAIが医師の診断に役立つことが期待される。

 同センターは進行性肺疾患など3万症例以上の撮影画像とデータを収集した。提供された画像は臨床研究を担う同センター病院を受診した患者の任意登録によるもので、個人情報保護のため、公開前に個人識別情報はすべて削除された。

 放射線科医にとって胸部X線画像の読影や診断は比較的シンプルな作業ではあるが、実際には、慎重な観察と、解剖・生理・病理の知識に基づく複雑な推論を必要とすることが多い。そのため、胸部X線画像を読影しながら同時に一般的な胸部疾患を鑑別できる一貫した自動読影技術の開発は困難とされている。

 今回の無料公開されたデータセットを使用することで、米国内の学術・研究機関がコンピュータに大量のスキャンの読影・処理方法を学習させ、放射線科医の所見の確認や、医師が見落としたかもしれない所見の特定も期待される。

 このデータセットの活用が進むことにより、進行が遅いため反復胸部X線画像で見過ごされている可能性のある変化を特定したり、胸部X線を読影できる医師がいない発展途上国にとってのベネフィットが増したりすることが期待されている。他にも、バーチャルな放射線科レジデントを作成して、将来的にCTやMRIなどさらに複雑な画像の読影も学習させることができるようになることも考えられる。同センターは近い将来、CTスキャンの大規模データセットも追加する見通しを示している。

関連リンク
NIH Clinical Center provides one of the largest publicly available chest x-ray datasets to scientific community
https://www.nih.gov/news-events/news-releases/nih-clinical-center-provides-one-largest-publicly-available-chest-x-ray-datasets-scientific-community

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