■自分の健康のための決断: 必要な情報を集める

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Making Decisions for Your Health: Getting the Info You Need
November 1, 2017
https://www.fda.gov/forconsumers/consumerupdates/ucm424523.htm?utm_campaign=11.1.17%20CU%20health%20literacy&utm_medium=email&utm_source=Eloqua

医者から子供の薬の処方箋を渡されたとき、正しい用量とその測り方が分かっていますか?

医者から渡された検査成績書の内容が理解できないとき、医者に気兼ねなく尋ねられますか?

食料品店で買い物をするときに栄養成分ラベルの情報をどのように利用するか分かっていますか?

「これらの質問への答えが『はい』なら、健康についての素養(ヘルスリテラシー)は高いのでしょう。」、と語るのは、社会科学者で米国食品医薬品局(FDA)のリスクコミュニケーション部の責任者であるJodi Duckhorn氏である。彼の言葉は、FDAが発信するメッセージが対象とする人たちに確実に理解されるようにすることを担っており、ヘルスリテラシーの鍵となる。

◇ヘルスリテラシーとは何か?

ヘルスリテラシーとは何か? 簡単に言うと、健康問題や医療サービスに関する情報を取得して理解できることであり、それによって詳細な情報を得た上で健康についての決断ができることである。

高いヘルスリテラシーを持っていないとしても、それは自分だけではない。米国成人技能調査(National Assessment of Adult Literacy: NAAL)によれば、米国の成人のわずか12%しか、健康管理や疾病予防の技能を収得していない。そしてこのことをよく知っておかないと、多くの人にとって自分の健康状態をどのように改善するのかを学ぶのは難しいことになってしまう。

連邦疾病予防健康増進局によれば、ヘルスリテラシーには、基礎的な言語能力と、栄養や心臓の健康などの健康についての話題に関する知識が必要とされる。医者が告げる情報を良く理解していないならば、あるいは健康管理に関連する質問をするに躊躇するようであれば、自分の健康について、詳細な情報を得た上で決断をしていない可能性がある。

「例えば、簡単な健康診断で得られる情報でさえ、その人を圧倒してしまうことがあるのです。」とDuckhorn氏は語る。「がんの検査の結果がネガティブだと返されても、その人がどれだけ混乱するかは容易に想像できます。」と彼女は続けた。「本能的に、患者はネガティブ(陰性)という言葉から、結果が良かったのではなく、悪かったと考えてしまうことがあるのです。」

◇ヘルスリテラシーが低いと

ヘルスリテラシーが低いと、悪い結果が導かれる場合がある。Duckhorn氏によれば、「ヘルスリテラシーが低いことは医療関係者との会話能力に影響し、さらに健康管理システムを利用する能力にも影響を与える。基本的な検査(コレステロール値や血糖値など)の結果や投薬の根拠となる数値を解釈する能力も限られてしまい、栄養成分のラベルを理解する能力も劣ってしまう。」

ヘルスリテラシーが低いことはまた、入院に至ることが起きる確率が高まり、自分や家族が病気になることを防いでくれるかも知れないサービスを受ける頻度が低くなることと関係している。そして病人の増加は、医療費が多くなることにつながる。

◇FDAのヘルスリテラシー対策

ヘルスリテラシーの向上は、複合的な科学や健康の話題を毎日伝えているFDAにとって重要である。そしてFDAの活動の重要な要素の一つは、FDAが規制している製品の使用について、市民がより良く詳細な情報を提供された上で決断できるようにすることである。FDAは、患者や医療関係者に、いくつかの手段を用いて明確で正確な情報を提供しようとしている。

例えば、次のようなことに努めている。

明確なコミュニケーションのために平易な言葉を用いる。FDAはまず、情報の受け手を確認する。そして伝えたい内容を上手に構成されたメッセージで送る。そのメッセージでは、明確な文章と一般的な単語が用いられる。このように判り易い言葉を用いることは、インフルエンザや子供用ワクチンの話を載せているようなFDAの一般向けウェブページにおいて、そして、FDAが承認した患者用添付文書(患者向け情報を利用者に判りやすく要約したもの)、使用説明書、および投薬ガイド(多くの処方薬に添付される印刷物)において、特に重要である。FDAは、動画およびTwitterやFacebookへの投稿など、他のコミュニケーションにおいても、平易な言葉を用いるという原則の下、最も適した実務を行う。

さらにFDAは、医薬安全通信のウェブサイト*1を通じて、医療関係者や一般消費者に、FDAが承認した医薬品において新しく確認された潜在的なリスクを知ってもらい、その新しい情報に基づいてそれらの医薬品をどうすれば最も有効に使うことができるかを助言する。医薬品や医療機器が安全でないと確認された場合は、市場からの回収や撤収について、利用者に情報提供する。

*1: https://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm199082.htm

特別な方策を設ける。Duckhorn氏によれば、FDA所属の機関およびセンターの多くは、ヘルスリテラシー向上のために特別な方策を用いている。例えば、医薬品評価研究センターでは、どうすれば安全に医薬品を購入し使用することができるかを教えてくれる無料のオンラインコンテンツ*2を提供している。食品安全・応用栄養センターでは、栄養成分ラベルの見方についての助言を提示している*3。さらに、健康および関係者に関する実務局(Office of Health and Constituent Affairs)では、FDA患者ネットワーク*4と呼ばれるポータルサイトを運営している。このサイトから、ニュースレターなどの健康情報コンテンツにアクセスすることができ、医療製品の規制過程をより良く理解するための一助を得ることができる。

*2: https://www.fda.gov/Drugs/ResourcesForYou/Consumers/ucm296593.htm
*3: https://www.fda.gov/Food/IngredientsPackagingLabeling/LabelingNutrition/ucm274593.htm
*4: https://www.fda.gov/ForPatients/default.htm

コンテンツを翻訳する。少数者の健康局の副局長でチームリーダーのRichardae Araojo氏は、次のように語っている。「英語が堪能でない人々や英語を学んでいる最中の人々のために、英語以外の言語で重要な健康情報にアクセスできるようにすることが必要である。」このためFDAでは、英語能力が十分でない人々向けに、新着安全情報や他のコンテンツの提供を行っている。例えば、FDAはFDAの消費者向け新着情報(例えばこのリンク*5のような)を、スペイン語に翻訳している*6。健康に関する無料の印刷物も、アラビア語やタガログ語などの複数の言語で配布している。Araojo氏は、「我々は、さらに、少数民族での臨床試験に関し、スペイン語の印刷物や動画を用いたマルチメディアキャンペーンを開始した。」

*5: https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/default.htm
*6: https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ConsumerUpdatesEnEspanol/default.htm

◇自分自身のヘルスリテラシーを高めるには

女性の健康*7および少数民族の健康*8についての公表物を含め、無料のFDAの公表物から始めることができる。次に、FDAの消費者向けオンラインコンテンツを読んで、投薬やワクチンなど、健康に関する話題について学ぶことができる。FDAの消費者向け新着情報*9では、FDAの最新ニュースや研究についての情報を無料で提示している。

*7: https://www.fda.gov/ForConsumers/ByAudience/ForWomen/FreePublications/ucm116718.htm
*8: https://www.fda.gov/ForConsumers/ByAudience/MinorityHealth/MinorityHealthResources/default.htm
*9: https://www.fda.gov/ForConsumers/default.htm

FDAが規制した製品や事案に関して質問や懸念がある人向けに、消費者ホットラインを通じて電話(1-888-463-6332)でも対応を行っている。

Duckhorn氏は次のように語っている。「あなたの健康管理について質問するのを決してためらわないでほしい。あなたの状態が良くないとき、自分では手に負えないと感じることが良くあるものです。しかし質問をすることで、あなたは自分自身の健康をコントロールすることができるようになるのです。」

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