■お酒の種類で感情も変わる?

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飲んだお酒の種類によって、それぞれ「なりやすい気分」がある、という英国NHSトラスト・ウェールズ公衆衛生院の研究。例えばスピリッツ(ジンやウオツカ、ラムなどの蒸留酒)では攻撃的な気分が高まり、赤ワインやビールにはリラックスする可能性があるようだ。

今回の研究では、成人における合法・違法薬物とアルコール摂取に関する世界最大のオンライン調査「Global Drug Survey (GDS)」のデータを用い、お酒の好みと潜在的な感情因子について調べた。

GDSは11か国語に対応しており、質問項目の中にはアルコールの摂取状況や、ビール・スピリッツ・赤ワイン・白ワインを自宅または外出先で摂取した場合の感情について、などがある。感情の選択肢には、「元気になる」「リラックスする」「セクシーな気分になる」「自信が高まる」「疲れる」「攻撃的になる」「不快になる」「落ち着きがなくなる」「涙を誘う」があった。

最終的な分析にあたっては、21か国に在住する18-34歳の男女のうち、前述のアルコールを前年中に飲んでいた人・3万人弱のデータを用いた。

その結果、飲んだアルコールの種類によって、人は異なる感情を抱くことが示されたという。たとえば、スピリッツを飲んだ場合「リラックスする」と感じる人の割合は最も少なかった(20%)が、赤ワインでは最も多く(約53%)、ビールがそれに次いだ(50%)。

スピリッツを飲むと、他のアルコールに比べてネガティブな感情に陥りやすい傾向があることもわかった。スピリッツ飲用者のうち30%は、飲んだ後に「攻撃的な気分になる」と答え、これは赤ワイン飲用者に比べると約2.5%多かった。しかし一方でスピリッツは、ビールやワインよりもポジティブな感情を呼び起こす傾向もあったという。飲用者の59%は、「元気になる」「自信が高まる」とし、42.5%が「セクシーな気分になる」と答えた。

回答の傾向は、その人の学歴や出身国、年齢によって異なり、最も若い年齢層(18-24歳)では、飲む場所が外出先であればどのタイプのアルコールを摂取しても自信が高まり、元気になり、セクシーな気分になるようだった。

また、性別やアルコール依存症の程度によっても感情への影響は異なっていた。女性においては、飲酒によって攻撃性以外のすべての感情が高まる傾向にあった。男性のうち、多量飲酒者やアルコール依存症の人は、そうでない人に比べて、いかなるアルコールを摂取しても攻撃的な気分を感じる人が6倍にものぼった。多量飲酒者は自宅でも外出先でも、どんな酒を飲んでも攻撃的かつ涙もろくなりやすいようだった。アルコール依存症の人は、そうでない人に比べて飲酒時にポジティブな感情を抱く人が5倍多く、これがアルコールに頼る要因になっている可能性が示唆された。

この研究は観察研究であるため、因果関係を認めることはできないものの、アルコール摂取と感情の関係について理解を深めることは、アルコールの乱用に取り組む際には避けて通れないものだ、などと研究者は結んでいる。

http://bmjopen.bmj.com/content/7/10/e016089

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